| アスパラガスとスパゲティー 翻訳業者の海外ビジネスWatch◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 ●ヨーロッパの冬は長く寒いので有名です。特に、北ヨーロッパでは10月ごろより寒くなり、コートを着だします。そして3月から4月頃まで暗い冬が延々と続きます。
 
 ●4月も下旬になると、木々の葉っぱも色づき、花が咲き始め、外気の匂いもいよいよ、待望の春を感じさせてくれます。本当にヨーロッパ春は待ち遠しいのです。
 
 ●初夏から夏にかけてヨーロッパのあちこちの公園で、水着姿で日光浴をしている人々がたくさんいるのも、この冬を体験するとうなずけます。
 
 ●さて、ドイツで春を告げる物、と言えばまず一番に、白アスパラガスでしょう。4月下旬から2ヶ月間ぐらいが食べごろです。
 
 ●この白アスパラは土の中に生え、地表には顔を出しません。採集には土を数センチほど掘ってみつけます。そして固い皮をむき(専用の皮むきナイフが売っています)、
                    熱い湯でボイルし柔らかくして、マヨネーズをつけて食べたり、スープに入れたりします。
 
 ●見た目にも色白で、きれいで、君は本当においしい!! といつも感激しています。
 
 ●このアスパラ、ドイツ語で Spargel シュパルゲルと言うのですが、とあるドイツの町で、ビジネスミーティングを午前中に終え、おなかを空かして、イタリアンレストランへ入りました。旬の時期には、あらゆるレストランで、白アスパラを料理してくれます。
 
 ●とにかく、おいしいシュパルゲルを食べたかった私は、勢い込んで”シュパルゲ....ビッテ(ビッテとはドイツ語でお願いします、の意味)と叫びました。
 
 ●するとウェーターが、トマト味か、にんにく味か、と尋ねたので、アスパラをイタリア風に味付けると、やはりトマトかにんにく味になるのだと思い込み、にんにく味を注文したのでした。
 
 ●待つこと十数分、おなかはグーグー、次のミーティングまであと少しの時間、まだかまだかと待っていると、そう皆さんもうお分かりですね、 なんと、”にんにく風味スパゲティー!” が出て来たのです。
 
 ●”何でこうなるの?”と自分の発音の悪さを嘆きながら、明らかにゆで過ぎのスパゲティーを、急いで食べ、次のミーティングへ向かったのでした。(ドイツ訛りでは、スパゲティーをシュパゲティーと言うのです)
 
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